田川バイオマスエネルギーは、木質バイオマスを活用した再生可能エネルギーの普及により地域の発展と低炭素社会の実現に取り組む南国殖産株式会社のグループ会社です。
会社名 | 田川バイオマスエネルギー株式会社 |
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住 所 | 福岡県田川市大字糒751番地1 |
設 立 | 2019年 |
資本金 | 8,000万円 |
代 表 | 西園尚宏(南国殖産取締役) |
株 主 | 南国殖産株式会社(100%) |
太陽光・風力・水力・地熱・バイオマスなどは「再生可能エネルギー」と呼ばれており、エネルギー源として永続的に利用することができるものとして法で定められています。
温室効果ガスを排出せず、国内で生産できることから、地球温暖化とエネルギー自給率の問題解決に貢献することができます。
「バイオマス」とは動植物などから生まれた生物資源の総称です。バイオマス発電とは、バイオマス資源を燃料として電気を作る仕組みのことです。
光合成によりCO2を吸収して成長するバイオマス資源を燃料とした発電は「京都議定書」における取扱上、CO2を排出しないものとされています。
これまで活用されてこなかった資源を燃料とするバイオマス発電は、廃棄されるしかなかった資源の再利用や廃棄物減少につながり、循環型社会に大きく寄与します。
家畜排泄物、稲わら、林地残材など、国内の農山漁村に存在するバイオマス資源を活用することにより、農山漁村の自然循環環境機能を維持増進し、その持続的発展を図ることが可能になります。
家畜排泄物や生ゴミなど、捨てていたものを資源として活用することで、地域環境の改善に貢献できます。
未利用材を使用する意味:
林野庁では、年間約2,000万㎡もの未利用材が発生すると推計されています。これまで搬出や輸送の難しさから放置されていた未利用材ですが、活用することによって解決できる問題もあります。林野庁では、年間約2,000万㎡もの未利用材が発生すると推計されています。これまで搬出や輸送の難しさから放置されていた未利用材ですが、活用することによって解決できる問題もあります。
これまで山の中に放置されていた未利用材を有価物として買い取ることができる。
・林業者の新規雇用の創出につながる。
・森林の整備により森林荒廃を防止できる。
・降雨時、河川に流出した未利用材によって二次災害が起きる。
・長期間放置された未利用材の発酵でメタンガスが発生し、生態系に悪影響を与える。
・木の成長を妨げる。
・山腹の水流をせき止める。
⇒上記問題の解決に貢献することができます。
政府は、2050年までにカーボンニュートラルを目指すことを宣言しました。バイオマス発電所では燃料を燃やしたときにCO2を排出するものの、森林でCO2を吸収した木を使用するため、実質的温室効果ガスの排出量がゼロ=カーボンニュートラルになるとされています。バイオマス発電所はこのカーボンニュートラルに基づいて作られており、循環型社会の構築を目指します。また、カーボンニュートラルへの取り組みはSDGsの目標達成に貢献します。
本発電所では、発電時に発生した熱を周辺へ安定的に供給することで、地元への還元を図ります。発電所のそばにビニールハウスを含む農業施設の建設が予定されています。通常ビニールハウスの加温には重油等の化石燃料が用いられますが、発電所から供給された排熱を利用します。排熱の有効活用により二酸化炭素の排出軽減に寄与することができます。また、農業法人の運営は、地元営農者を中心に行い、雇用の拡大も見込んでいます。
名称:田川バイオマス発電所
使用燃料:未利用材(間伐材由来のバイオマス)
発電出力:1,999kW
運転時間:約8,000時間/年(発電所は24時間稼働)
発電方式:ORC(オーガニックランキンサイクル)システム
敷地面積:約7,191㎡